東京〜名古屋 夜行バス500円!
バスに揺られて7時間、実際に名古屋まで乗ってみた!

500円夜行バス
深夜11時15分、東京駅から出発


 先日ネットを見ていたら、なんと500円の夜行バスが登場したという。ルートは東京〜大阪と東京〜名古屋の2つ。たしかに今、夜行バスはどんどん安くなっているけど、この値段はいくらなんでもないだろう?? そう思ってVIPライナーのサイトを見てみたら本当だった。そこで、せっかくなので実際に体験してみることにしたよ。

 まずワンコイン500円夜行バスの予約はネットで取る。ところが大阪便はずっと販売済み。やっぱり宣伝のために500円と謳っているけど、実際は空席はないのかな、と思って名古屋便を見てみると、空きがぽつぽつとあった。

 別に目的地はどちらでもいいので、名古屋便を予約。カード払いなのだが、料金は本当に500円だった。ただ、早朝に着くので「まんが喫茶マンボー」の2時間使用券付きプランを選択。これが600円だったので、合計は1100円となる。
さすがにこの時点でも、どうしてもまだ疑ってしまうのだが……。


 2010年2月4日の予約当日、さっそく東京駅へ。バスは何台も並んでいるものの、目的のバスはすぐに判明。簡単な受付が終了すると、寒いのですぐにバスに乗り込んだ。

 23時15分、バスは静かに出発した。23時35分、新宿に到着。その後、首都高に入ると、車内は完全に消灯となる。当然、車内では誰も話さない。

500円夜行バス
シートの幅は狭い。毛布1枚つき


 この日は平日だったせいもあり、バスは比較的すいていた。通常40人ほどのシートだが、今回は25人ほどしか座っていない。意外なことに3分の1ほどが若い女性だった。

 不思議なのは、席が空いてるのに誰もシートを移動しないこと。シートの幅はけっこう狭く、30cmくらい。正直、隣に人がいるとかなりつらい。僕は許可を得て、あらかじめ空いている席に移っていたので、2席分を独り占め。おかげで快適に過ごせた。


 1時10分、足柄インターに到着。ここで20分休憩なのだが、いきなり車内の電気がつくので、まぶしくてしょうがない。コンビニしかないのでわびしい気持ちになるが、すぐに出発の時間。
 そして3時20分、浜名湖インター到着。4時15分に豊橋駅について、何人か降りた。

 夜行バスにはあんまり乗ったことがないので知らなかったのだけど、実はバスってけっこう揺れるのだ。その振動が体に響いて寝られない。「意外に日本の道路はガタガタだ」と発見するが、こんな発見は嬉しくも何ともない。

 寝付けないので、体が揺れないように膝を前の座席に密着させて全身を固定してみる。しかしエコノミー症候群になりそうで、やっぱり思いっきりリクライニングしてなるべく体を伸ばして寝るのが最善と気づく。

 寝られないもう1つの理由が、車内と外気の温度差だった。この日は非常に寒く、一方でもちろん車内はあったかい。すると、窓に密着する部分がとっても冷たく感じるのだ。窓はカーテンで覆われているけれど、冷たさは全然変わらない。なんか窓に密着した部分だけ凍るような感じがする。どうしてもそこだけ気になって、なんか神経が覚醒してしまう。

 ついでにコンタクトも付けっぱなしなので、目が乾いてなかなか辛い……。
 でまぁ、そんなこんなでほとんど寝られないまま、早朝5時前に名古屋到着。そのままマンガ喫茶で爆睡してしまった。

500円夜行バス
朝5時50分頃、名古屋到着
 

 で、結論を言うと、ものすご〜く疲労したけれど、時間に余裕があるなら本当にお得。まれに往復ワンコインの500円で取れることがあるので、気合いがあれば1000円で名古屋まで行って帰ってこれる。これは素晴らしいですよ。デフレ万歳ですな!

500円夜行バス
画像を見ればわかりますが、土曜日に東京を出て、翌日の日曜日に東京まで戻ってくることが可能。これで1000円!
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