代用品工業振興展覧会の東芝ブース(『マツダ新報』1938年11月号、国会図書館)
さまざまな出展がありましたが、そのなかで注目を集めたのが「繊維」関係です。雑誌『発明』(1938年11月号)によると、わらで作ったパルプ、マオランで作ったパルプ、大豆カゼインを使ったカゼイン羊毛(シルクール)、竹繊維などが出品されました。シルクールは実用化し、のちに「8億着の服ができる」などと言われました(『代用品の話』ダイヤモンド社、1938年)。なお、大豆は繊維以外にも、人造バター、塗料、膠着剤などにも使われています。