《日本兵が一人残らず戦場の露と消え、また日本の都市がことごとく爆撃のため灰燼に帰すまで抵抗を続ければ、結局、日本はどんなになるかを考えたことがありますか。
最後まで戦えば、日本は国家の中堅たるべき壮年・青年を失い、ただ女・子供・年寄の国となってしまいます。こうすれば日本は国家の体制を失い、外国の援助を受けなければならなくなります。
そういう悲惨な日本を想像したことがありますか。
今や日本が負けるということは火を見るよりも明らかです。
聖上陛下におかせられては、かく悲惨なる運命より、日本を助け出したいと思し召されていることと拝察するも畏れ多き極みであります。
しかし日本の軍部は、おそらく陛下のそのような御思召をいつまでも兵士や国民の前に隠していることでしょう。今こそ陛下の大御心を体し奉り、無益な抵抗をやめて、悲惨な運命より日本を救うような努力すべき秋(とき)ではないでしょうか》
《本土もいま一つの島にすぎないんじゃないか?
2万5千の日本軍が、サイパンを支えなかったとき、軍部はサイパンもいま一つの島にすぎないといった。
2万4千の日本軍が、硫黄島を支えなかったとき、軍部は硫黄島もいま一つの島にすぎないといった。
12万の日本軍が沖縄を支えなかったとき、軍部は沖縄もいま一つの島にすぎないといった。
これらの島は、はじめにまず飛行機が訪れた。——ちょうど本土がまず飛行機にやられたように。それが、島々の運命の前ぶれであった。
本土も、これらの島と同じ運命に直面したいま一つの島に過ぎないことを考えよ》
更新:2013年1月13日
<おまけ>
日本軍もフィリピンなどで英文の伝単をばらまきました。
日本軍の伝単はどうやって作られたのか。知られざる歴史を発掘です。
撃墜されたB29の乗員の写真を使用
投降すれば、私のキスが待ってるわよ