木更津凱旋門



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 凱旋兵士が帰郷することになり、木更津町と奉公議会は、明治38年10月末、港ぞいの県道に凱旋門を作ることになりました。委員会で決まった内容は以下のとおりです。



・凱旋門の高さは地上3間、幅3間、両面の屋根付き


・幅3尺、長さ9尺の額に「祝凱旋」と書く


・天長節(明治天皇誕生日)の11月3日に完成させる


・場所は勉強屋の角


・請負人は高須寅松で、工事費用は一切合財あわせ100円



 工費以外の費用を含めると、合計142円97銭6厘。この凱旋門は、珍しく予算の記録が残っているので、以下公開しておきます(国会図書館蔵『日露戦役木更津町後援史』1913年より)。




<収入>計146円20銭



 奉公議会費から出金 50円


 各区より第1回寄付 50円


 各区より第2回寄付 25円


 貸座敷より寄付 10円


 各区より点灯費寄付 11円20銭



<支出>計142円97銭6厘



 建設請負代 100円


 杭打ち 1円41銭3厘


 電信針金そのほか 1円45銭7厘


 国旗代、付属品代 13円60銭


 旗竿代 35銭


 旗用玉大 1円


 麻糸代 1円35銭6厘


 ペンキ塗り代 1円


 点灯玉6個、点灯代 22円(明治38年11月〜39年4月まで)


 人夫代 30銭


 額の筆耕料 50銭



 ※残金3円22銭4厘は、奉公議会費へ返金