全国「性神」紀行
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こちらUFO神社
淡路島にUFO神社があると聞いて、さっそく行ってきました。
それがここ、「ナゾのパラダイス(立川水仙郷)」。このあたり、冬には水仙が咲き乱れ、それはそれは美しいそうです。そして、そのど真ん中にナゾのパラダイスが!
で、ここは車で入るのは恐ろしいほどの急斜面にあるんですが、途中、UFO神社の隣に、こんな看板が!……おいおい。
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チンチン音頭発祥の地
念のため、チンチン音頭の一番を書いておきましょう。
淡路島 始めて来て
海がとっても きれいだった
ついに見つけた パラダイス
とってもとっても勉強になりました
チンチン いっぱいたのしいなあ
実は不覚にも来るまで知らなかったんですが、ここは珍スポットではなく、いわゆる秘宝館なんでありました。
本サイトには小中学生も来ることがあり、いわゆる秘宝館や下ネタは自主規制していたんですが……まぁ、たまにはいいだろうということで、ちょっとだけ中へ。
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こちら入口!
あんまりこの秘宝館は見るべきものはないんですが、案の定、館内には神社があって、そこには女陰が祀られていました。そのまわりに巨大な男根が!
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ご神体を守る男たち
ここのご神体は女陰でしたが、それはまぁ秘宝館ということで、一般的には男根の方がご神体になりやすいわけで。
そんなわけで、なんとここまでが導入部で、今回はそんな性神への旅へ出かけます。
実は日本には男根を祀った神社は多く、たとえば、神奈川県川崎市の金山神社(若宮八幡宮の中)、愛媛県宇和島の多賀神社(凸凹神堂)、長崎県壱岐市の塞神社などなど……って、全部行ってる俺も俺ですが。
そんななかでもっとも有名なのは、愛知県小牧市にある田県神社(田縣神社)でしょう。それはこんな感じ。
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こちら神社全景
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珍宝窟
こうした寺では、祭りのときには数メートルに上る巨大な男根が登場して、その上に女の子が上ってきゃーきゃー言ったりします。ネット上にはそんな見物記はくさるほどあるので、本サイトとしてはどうでもいいのであります。
そこで、今回は俺が日本最強と思ってる性神様へご案内しましょう。
そこは神社ではなく、寺。栃木市にある出流山満願寺(いづるさんまんがんじ)であります。ここは坂東霊場第17番札所なんで、割と有名なんですが。
しかし、たどりつくのは非常に大変。遠いので狭い道を車で飛ばして行くわけですが、セメント工場の白煙で全く前が見えないんですけど? ダンプの排気で息が苦しいんですけど? 窓を開けたらコンタクトにホコリが入って全く目が開けられなくなるという……地獄のような道でした。
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こちらふつうの本堂
ようやくたどり着いた本堂は別段ふつうの寺なんですが、そこから延々山を登って、もう死にそうになったとき、忽然と現れるのが、この奥の院なのだ!
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山の中に忽然と現れる奥の院
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上ってみるとこんな感じ
いや〜、ここのご神体はすごい! 本当に苦労してたどり着いた甲斐がありました。ですが、ネタばらしになるので、写真は公開しておきません。あなたもぜひ行ってみることをおすすめします。
しかしさぁ、どうでもいいけど淡路島の洲本市中心部にはレンタカー屋がなく、もちろんバスもほとんどないので、俺はナゾのパラダイスまでタクシーで行ったんですけど、往復でなんと8000円もしやがった! それでちんちん音頭じゃ……(涙)
制作:2006年9月23日
<おまけ>
1975年に発行された『アメリカ俗語辞典』(研究社)は、前代未聞の珍本です。いわゆる英和辞典なんですが、訳は性関係と犯罪関係だけという……。たとえばvaginaの訳はなんと6ページにわたって全208行も書かれているんですが、あんまりすごいので最後の12行を完全引用しておきます。
〔むき出しの女陰〕ふり,むき身,むふん;〔うしろから見た女陰〕逆さ舟,さかさぼぼ;〔しろうと女の陰部〕地開(ぢぼぼ);〔男女両根の陰部〕根転(こんてん),半月(はにわり),二形(ふたなり);〔陰阜付近〕池の淵,一万石,陰上,襟足,このかみ,小腹,三角,三本足,下腹,石門,池頭,唐犬額(とうけんびたい),ときん(兜巾),生えぎわ,ひたい,額ぎわ,額口(ひたいぐち),白毫(びゃくごう),富士額,丸額,まんじゅう,もみあげ,山伏(やまぶし);〔陰裂〕斧疵,きず,さけ,そら(空),空割れ,薙刀疵;〔陰唇〕われざね(尿趨);〔膜〕さや,産道;〔内部のひだ〕四十八ひだ,ぞうもつ(雑物),百ひだ;〔締りが悪い〕貸元のずるい/〔女陰の陰語〕〈犯罪者・香具師など〉あなばち,あわせがい,えめる,げん,したば,しんぞう,たてわれ,ちび,なだ,はま,びり,ふいご,ふくべ,ふね,もん,やけ,やじばこ.
こういった豊かな言葉がなくなってしまったのは、ホント残念ですな。
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