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アメリカ合衆国のウイルソン山には,世界でいちばん大きいといわれる大反射望遠鏡をもつ天文台があります。ここの天文台では、大反射望遠鏡を使って天体のことを調べていますが、それでもまだわからないことがずいぶんあるのです。
そこで、ちかごろ問題になっている原子の爆発力をうまく利用して、ボールのように球形のロケットを地球の大気圏の外まで打ち上げます。これに大反射望遠鏡をつけて飛ばせるなら、地上の天文台よりハッキリと天体をとらえることができます。
実現すれば、電離層や宇宙線、オーロラ、磁気嵐などがどうして起きるのか解明が進むでしょう。(『動く実験室』1947年1月号)
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