ねえねえ言葉
rakuten28

茶目「お父さん、今ね、あのね、凸ちゃんがね」

泳ぎ疲れて茶屋で休息していた父、「それまた、ねーねーと言う。そんなにねーねーと言うもんじゃないよ」

茶目「でもね」

父「それまた言う」

茶目「それでも今ね、凸ちゃんがね、背も立たない深いところでアップアップしてるんだよ」

父「凸坊や、危なかったね。もう深いところへ行くんじゃないよ。助かってよかったね、よかったね」

茶目「ねーねーって言うちゃいかん」

(大正9年8月)