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 このサイトの理念を発表しておきましょう。
 まぁ、こんなところに訳わかんない「理念」を発表しても何の意味もないので、よそからパクることにしました。それもせっかくなので、大御所からパクりましょう(ただ、これはどうでもいいので、とっとと読み飛ばしてくださいね!)。

 出典は明治44年9月に発行された「青踏」創刊号より。あの平塚らいてう先生の「元始、女性は太陽であった」です。原文の「女性」を、すべて「探検家」に直しました。書いていて恥ずかしくなるくらいの高邁な思想なので、まっ、このサイトにはぜんぜん似合わないところがいいでしょ??



 元始、探検家は実に太陽であった。真正の人であった。
 
 今、探検家は月である。他によって生き、他の光によって輝く病人のような蒼白い顔の月である。私どもは隠されてしまった太陽を今や取り戻さねばならぬ。

「隠れたるわが太陽を、潜める天才を発現せよ、」
 こは私どもの内に向っての不断の叫声、押えがたく消しがたき渇望、一切の雑多な部分的本能の統一せられたる最後の全人格的の唯一本能である。

 この叫声、この渇望、この最終本能こそ熱烈なる精神集注とはなるのだ。

 そしてその極まるところ、そこに天才の高き王座は輝く。

 私どもをして熱烈なる祈祷を、精神集注を不断に継続せしめよ。かくてあくまでも徹底せしめよ。潜める天才を産む日まで、隠れたる太陽の輝く日まで。

 その日私どもは全世界を、一切のものを、わがものとするのである。

 その日私どもは唯我独存の王者としてわが踵もて自然の心核に自存自立する反省の要なき真正の人となるのである。

 そして孤独、寂寥のいかに楽しく、豊かなるかを知るであろう。
 
 もはや探検家は月ではない。

 その日、探検家はやはり元始の太陽である。真正の人である。

 私どもは日出づる国の東の水晶の山の上に目映ゆる黄金の大円宮殿を営もうとするものだ。

 探検家よ、汝の肖像を描くに常に金色の円天井を撰ぶことを忘れてはならぬ。

 よし、私は半途にし斃るとも、よし、私は破船の水夫として海底に沈むとも、なお麻痺せる隻手を挙げて「探検家よ、進め、進め。」と最後の息は叫ぶであろう。

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