大航海時代の終焉!
写真ルポ マカオ返還
これが返還記念ポスター
(市内のいたるところにありました)
1557年にポルトガル人が入植し、1887年には清朝が割譲を認めた植民地マカオ。世界最初の世界図「万国輿図」を作った宣教師マテオ・リッチが来航するなど、アジアの文化拠点・カトリック布教拠点として栄えました。
で、1999年12月19日、遂にマカオが中国政府に返還! 世界史的に見れば、これはいわば「大航海時代の終焉」という超大事件。当然のことながら仕事をさぼって見に行ってきました。
というわけで、日本のどのマスコミより詳しい写真で当日の状況を紹介するよ!
1999年12月19日
15:30 次第に慌ただしくなってきたマカオ総督の官邸。
高台から超望遠レンズで撮影。
16:30 総督は官邸を出て、市中心部の総督府に向かう。
17:00 総督府。国歌が流れる中、ポルトガル国旗を降ろし始める。
→
旗を降ろし、折り畳み……。
ロッシャ・ビエイラ総督に手渡すと、そのまま総督は車で去っていくのでした。
公式パーティ会場に潜入!
これが返還記念パーティの招待状だ!(アンダーラインの上に名前を入れます。裏面はポルトガル語)
そんなわけで、当日のパーティ会場へ行ってみました。当たり前ですが、ものすご〜〜い警戒で、一般人は奥に入ることはできません。
しかし、どうしても会場を見てみたかったので、俺は警備の網をくぐってプレスカードなしでここまで潜入しました。世界中のマスコミもここまでしか行けないんですが、まれに各国のトップクラス?の人間が会場外に出てきては歓談を繰り返し、けっこうセレブな感じでした。
この奥が会場
当日は花火を見ながらのカクテルパーティのはずでしたが、折からの強風で花火は中止。
あまりにも寒〜い一日でした。
ちなみに冒頭の招待状は、パーティ終了後、ゲストが全員引き払った後に会場に入ってゲットしたものです。階段状に作られた特設会場は、あっけなくその場で壊されていきました。
1999年12月20日
00:00 総督府の警備員の肩についていた徽章交換。
01:30 総督府のてっぺんに燦然と輝いていたエンブレムの交換。5角形の厚板を一生懸命動かしてました。中国エンブレムは結構、ダサダサ。
12:00 そして人民解放軍の入場。ものすごい人だかりでしたが、バス停の上に登って撮影成功。市民は軍を熱烈歓迎。
14:00 国境を越えた中国・珠海市側。人々はのんびりお祭りムード。
総督府にはためくポルトガル国旗
<おまけ>マカオ基礎知識
もっとも有名な観光地「阿媽閣」。地元でもっとも信仰される航海の神様(海の女神)
媽祖の廟です。
広告