平和を欲するなら、戦争を理解せよ

太平洋戦争年表



1939年(昭和14年)


0514 ノモンハン事件
 満州と蒙古の国境で、関東軍とソ連・蒙古軍が衝突。2万人近い日本兵が戦死した。日本軍が近代兵器に破れた最初の戦いとされる
0823 独ソ不可侵条約をモスクワで調印
0901 ドイツ軍がポーランドに侵攻し、第2次世界大戦勃発。
0903 イギリスとフランスがドイツに宣戦布告
0830 山本五十六中将、連合艦隊司令長官に就任

1940年(昭和15年)


0610 イタリア、イギリス・フランスに宣戦
0614 ドイツ軍、パリに無血入城
0907 ドイツ軍、ロンドン爆撃
0923 日本軍、北部仏印進駐
 蒋介石への物資補給ルートの遮断および資源獲得のため、ベトナム北部へ進駐
0927 日独伊三国軍事同盟、ベルリンで調印
 日独防共協定を引き継いだものだが、この同盟によって日英、日米関係が悪化、太平洋戦争へとつながる。日本代表は松岡洋右外相

1941年(昭和16年) 


0311 アメリカ、武器貸与法に署名
0413 日ソ中立条約、モスクワで締結
0622 ドイツ軍、ソ連に侵攻
0725 アメリカ、在米日本資産を凍結
0728 日本軍、南部仏印進駐
0801 アメリカ、対日石油輸出を全面禁止
1126 アメリカ、「ハル・ノート」提示
 アメリカ国務長官のコーデル・ハルが日本政府に通告してきた文書で、シナ・仏印からの無条件撤兵や日独伊三国軍事同盟の死文化を主張している。これを受けて、日本は対米戦争を決意する
1208 真珠湾攻撃・対米英蘭宣戦布告
 日本海軍の航空部隊353機が真珠湾を襲い、アリゾナ、オクラホマ、カリフォルニア、ウェスト・バージニアの戦艦4隻を撃沈するなど、大戦果を上げた
1208 マレー半島上陸
1210 マレー沖海戦 
 イギリス東洋艦隊の主力戦艦プリンス・オブ・ウェールズおよびレパルスを撃沈。
1216 戦艦大和完成
1222 日本軍、フィリピン・ルソン島に上陸 
1225 日本軍、香港占領

1942年(昭和17年)


0102 日本軍、マニラ占領 
0123 ニューブリテン島ラバウルに上陸 
0214 陸軍落下傘部隊パレンバンに降下
 落下傘降下部隊344名がスマトラ島に降下、連合軍を撃破して精油所、飛行場などを占領した。初めて落下傘部隊の活躍を知った国民は「空の神兵」と賞賛した 
0215 日本軍、シンガポール占領 
0227 スラバヤ沖海戦
 海軍はジャワ島攻略部隊を護衛していて、連合軍の迎撃を受けた
0228 バタビヤ沖海戦 
 スラバヤ沖海戦で残存した連合軍艦隊と日本艦隊の戦闘で、ジャワ方面の連合軍艦隊は壊滅する
0301 日本軍、ジャワ島上陸 
0308 日本軍、ラングーン占領、東ニューギニアのラエ、サラモアに上陸 
0309 ジャワの蘭印軍降伏 
0405 セイロン島沖海戦 
 インド洋で行われた海戦で、イギリス東洋艦隊は、インド洋での作戦行動を断念、アフリカ東岸のマダガスカル島まで後退する
0418 B25爆撃機、日本本土初空襲 
0501 日本軍ビルマのマンダレー占領 
0503 ソロモン諸島のツラギ占領
0507 フィリピン・コレヒドール島上陸 
0507 珊瑚海海戦
 海軍とアメリカ・オーストラリア連合軍の海戦で、史上初の空母機動部隊同士の戦闘。空母「レキシントン」沈没、「ヨークタウン」大破、軽空母「翔鶴」中破で、日本軍はポートモレスビー攻略作戦を断念
0605 ミッドウェイ海戦 
 空母「赤城」「加賀」「蒼龍」が撃沈され、唯一残った「飛龍」は「ヨークタウン」を航行不能にしたが、結局、大破炎上、海軍は壊滅的な打撃を受ける
0607 日本軍、アッツ島・キスカ島占領 
0706 日本軍、ガダルカナル島上陸
0729 南海支隊、ポートモレスビーへの陸路攻略開始
0807 アメリカ軍、ツラギ、ガダルカナル島に上陸 
0809 第1次ソロモン海戦 
 ガダルカナル島対岸のサボ島の海戦。重巡「ヴィンセンス」「アストリア」「クインシー」などを沈没させるなど、日本軍は健闘した
0821 ガダルカナル島奪回の一木支隊全滅 
0822 ドイツ軍、スターリングラード攻撃開始
0824 第2次ソロモン海戦 
 東部ソロモンの海戦で、駆逐艦「睦月」や輸送船「金龍丸」が沈没し、日本軍のガダルカナル増援は失敗する
0926 南海支隊、ブナに向けて撤退
1023 連合軍、北アフリカのエルアラメインで反攻開始  
1112 第3次ソロモン海戦 
 日本軍は戦艦「比叡」「霧島」を失い、周辺の制海権はアメリカ軍に渡った。ガダルカナル島は「餓島」状態となる。
1208 東ニューギニアのバサブア日本軍玉砕 
1231 大本営ガダルカナル島撤退を決定 

1943年(昭和18年)


0102 日本軍ブナ守備隊、ギルワ守備隊全滅
0201 日本軍、ガダルカナル島撤退開始
0202 ドイツ軍、スターリングラードで降伏 
031? ニューギニア輸送船団、ダンピール海峡で全滅 
0327 アッツ島沖海戦 
 アリューシャン列島アッツ島沖で輸送任務についていた海軍巡洋部隊は迎撃され、輸送を断念
0418 連合艦隊司令長官・山本五十六戦死 
0421 古賀峯一、連合艦隊司令長官に就任
0512 アメリカ軍アッツ島上陸 
0529 日本軍、アッツ島で玉砕 
0729 キスカ島の日本軍撤退成功 
0804 ムンダの日本軍コロンバンガラ島へ転進 
0904 連合軍、ニューギニアのラエ・サラモアに上陸
0908 イタリア無条件降伏
0930 御前会議で絶対国防圏策定
1101 アメリカ軍ブーゲンビル島に上陸 
1105 ブーゲンビル島沖航空戦 
 ブーゲンビル島に上陸したアメリカ軍の北上を押さえるため始まった戦闘だが、日本は軽巡洋艦「川内」や100機以上の飛行機を失い、トラック基地へ引き上げることになる
1121 アメリカ軍、ギルバート諸島のマキン島・タラワ島に上陸 
1215 連合軍、ニューブリテン島マーカス岬に上陸

1944年(昭和19年)


0107 大本営、インパール作戦認可(開始は38
 北部ビルマ・インド国境地帯で行なわれた攻略戦で、戦死者3万を数え、大敗北。チャンドラ・ボースによるインド新政権樹立構想も消え、ビルマすべてを失うことになる 
0124 大本営、大陸打通作戦命令(開始は417
長江沿岸と広東の間に連絡路をつくり、援蒋ルートの遮断、米軍基地攻撃などを狙った
0206 クェゼリン守備隊玉砕 
0331 連合艦隊司令長官・古賀峯一殉職 
0406 日本軍、インパール北方コヒマ占領
0422 アメリカ・オーストラリア軍ニューギニアのアイタペ、ホーランジアに上陸 
0527 連合軍ビアク島上陸 
0606 連合軍、ノルマンディー上陸作戦
0615 アメリカ軍サイパン島に上陸 
0616 B29北九州に来襲(B29による本土初空襲) 
0619 マリアナ沖海戦
 日本は空母「大鳳」「翔鶴」など多くの艦船を失い、太平洋の制海権を喪失。日本の敗戦をほぼ決定づけたといえる 
0628 ビアク島守備隊玉砕
0705 インパール作戦中止 
0707 サイパン守備隊玉砕 
0721 アメリカ軍グァム島に上陸 
0802 テニアン島守備隊玉砕
0803 英印軍、ビルマのミートキーナを占領 
0825 連合軍、パリ入城
0915 アメリカ軍ペリリュー島上陸 
1010 アメリカ機動部隊、沖縄空襲 
1012 台湾沖航空戦
 空襲にさらされた台湾の航空兵力は激減、連合艦隊司令部は決戦をのぞむが、海軍は終始、誇大戦果を発表し続け、以後の作戦は大きく混乱する
1020 アメリカ軍フィリピンのレイテ島上陸 
1023 レイテ沖海戦
 アメリカ軍のフィリッピン上陸を予想していた日本は、戦力集中による撃滅作戦(「捷一号」)を発動するが、戦艦「武蔵」をはじめ、空母 4 隻、戦艦 3 隻など29 隻を失う大敗北を喫し、事実上、海軍主力は壊滅した 
1025 神風特別攻撃隊、初出撃
1101 マリアナ基地のB29東京を初偵察 
1123 ペリリュー島守備隊玉砕
1124 マリアナ基地のB29東京初空襲
1210 アメリカ軍、レイテ島オルモク占領 

1945年(昭和20年)


0109 連合軍ルソン島に上陸 
0204 アメリカ、イギリス、ソ連のヤルタ会談
0219 アメリカ軍、硫黄島上陸
0303 アメリカ軍、マニラ占領
0310 東京大空襲 
0317 硫黄島守備隊玉砕 
0401 アメリカ軍沖縄本島上陸 
0407 戦艦大和撃沈
 アメリカ軍の沖縄上陸を受け、戦艦大和は沖縄に向かうが、九州南西海面でアメリカ空母艦載機386機と交戦、沈没した
0430 ヒトラー自殺
0502 ラングーン陥落 
0507 ドイツ、無条件降伏
0726 ポツダム宣言発表
0806 広島に原子爆弾 
0808 ソ連、日本に宣戦布告
0809 長崎に原子爆弾 
0814 ポツダム宣言受諾 
0815 玉音放送
0830 マッカーサー厚木に到着
0902 戦艦ミズーリ上で降伏文書調印