平和を欲するなら、戦争を理解せよ
太平洋戦争年表
1939年(昭和14年)
05・14 ノモンハン事件
満州と蒙古の国境で、関東軍とソ連・蒙古軍が衝突。2万人近い日本兵が戦死した。日本軍が近代兵器に破れた最初の戦いとされる
08・23 独ソ不可侵条約をモスクワで調印
09・01 ドイツ軍がポーランドに侵攻し、第2次世界大戦勃発。
09・03 イギリスとフランスがドイツに宣戦布告
08・30 山本五十六中将、連合艦隊司令長官に就任
1940年(昭和15年)
06・10 イタリア、イギリス・フランスに宣戦
06・14 ドイツ軍、パリに無血入城
09・07 ドイツ軍、ロンドン爆撃
09・23 日本軍、北部仏印進駐
蒋介石への物資補給ルートの遮断および資源獲得のため、ベトナム北部へ進駐
09・27 日独伊三国軍事同盟、ベルリンで調印
日独防共協定を引き継いだものだが、この同盟によって日英、日米関係が悪化、太平洋戦争へとつながる。日本代表は松岡洋右外相
1941年(昭和16年)
03・11 アメリカ、武器貸与法に署名
04・13 日ソ中立条約、モスクワで締結
06・22 ドイツ軍、ソ連に侵攻
07・25 アメリカ、在米日本資産を凍結
07・28 日本軍、南部仏印進駐
08・01 アメリカ、対日石油輸出を全面禁止
11・26 アメリカ、「ハル・ノート」提示
アメリカ国務長官のコーデル・ハルが日本政府に通告してきた文書で、シナ・仏印からの無条件撤兵や日独伊三国軍事同盟の死文化を主張している。これを受けて、日本は対米戦争を決意する
12・08 真珠湾攻撃・対米英蘭宣戦布告
日本海軍の航空部隊353機が真珠湾を襲い、アリゾナ、オクラホマ、カリフォルニア、ウェスト・バージニアの戦艦4隻を撃沈するなど、大戦果を上げた
12・08 マレー半島上陸
12・10 マレー沖海戦
イギリス東洋艦隊の主力戦艦プリンス・オブ・ウェールズおよびレパルスを撃沈。
12・16 戦艦大和完成
12・22 日本軍、フィリピン・ルソン島に上陸
12・25 日本軍、香港占領
1942年(昭和17年)
01・02 日本軍、マニラ占領
01・23 ニューブリテン島ラバウルに上陸
02・14 陸軍落下傘部隊パレンバンに降下
落下傘降下部隊344名がスマトラ島に降下、連合軍を撃破して精油所、飛行場などを占領した。初めて落下傘部隊の活躍を知った国民は「空の神兵」と賞賛した
02・15 日本軍、シンガポール占領
02・27 スラバヤ沖海戦
海軍はジャワ島攻略部隊を護衛していて、連合軍の迎撃を受けた
02・28 バタビヤ沖海戦
スラバヤ沖海戦で残存した連合軍艦隊と日本艦隊の戦闘で、ジャワ方面の連合軍艦隊は壊滅する
03・01 日本軍、ジャワ島上陸
03・08 日本軍、ラングーン占領、東ニューギニアのラエ、サラモアに上陸
03・09 ジャワの蘭印軍降伏
04・05 セイロン島沖海戦
インド洋で行われた海戦で、イギリス東洋艦隊は、インド洋での作戦行動を断念、アフリカ東岸のマダガスカル島まで後退する
04・18 B25爆撃機、日本本土初空襲
05・01 日本軍ビルマのマンダレー占領
05・03 ソロモン諸島のツラギ占領
05・07 フィリピン・コレヒドール島上陸
05・07 珊瑚海海戦
海軍とアメリカ・オーストラリア連合軍の海戦で、史上初の空母機動部隊同士の戦闘。空母「レキシントン」沈没、「ヨークタウン」大破、軽空母「翔鶴」中破で、日本軍はポートモレスビー攻略作戦を断念
06・05 ミッドウェイ海戦
空母「赤城」「加賀」「蒼龍」が撃沈され、唯一残った「飛龍」は「ヨークタウン」を航行不能にしたが、結局、大破炎上、海軍は壊滅的な打撃を受ける
06・07 日本軍、アッツ島・キスカ島占領
07・06 日本軍、ガダルカナル島上陸
07・29 南海支隊、ポートモレスビーへの陸路攻略開始
08・07 アメリカ軍、ツラギ、ガダルカナル島に上陸
08・09 第1次ソロモン海戦
ガダルカナル島対岸のサボ島の海戦。重巡「ヴィンセンス」「アストリア」「クインシー」などを沈没させるなど、日本軍は健闘した
08・21 ガダルカナル島奪回の一木支隊全滅
08・22 ドイツ軍、スターリングラード攻撃開始
08・24 第2次ソロモン海戦
東部ソロモンの海戦で、駆逐艦「睦月」や輸送船「金龍丸」が沈没し、日本軍のガダルカナル増援は失敗する
09・26 南海支隊、ブナに向けて撤退
10・23 連合軍、北アフリカのエルアラメインで反攻開始
11・12 第3次ソロモン海戦
日本軍は戦艦「比叡」「霧島」を失い、周辺の制海権はアメリカ軍に渡った。ガダルカナル島は「餓島」状態となる。
12・08 東ニューギニアのバサブア日本軍玉砕
12・31 大本営ガダルカナル島撤退を決定
1943年(昭和18年)
01・02 日本軍ブナ守備隊、ギルワ守備隊全滅
02・01 日本軍、ガダルカナル島撤退開始
02・02 ドイツ軍、スターリングラードで降伏
03・1? ニューギニア輸送船団、ダンピール海峡で全滅
03・27 アッツ島沖海戦
アリューシャン列島アッツ島沖で輸送任務についていた海軍巡洋部隊は迎撃され、輸送を断念
04・18 連合艦隊司令長官・山本五十六戦死
04・21 古賀峯一、連合艦隊司令長官に就任
05・12 アメリカ軍アッツ島上陸
05・29 日本軍、アッツ島で玉砕
07・29 キスカ島の日本軍撤退成功
08・04 ムンダの日本軍コロンバンガラ島へ転進
09・04 連合軍、ニューギニアのラエ・サラモアに上陸
09・08 イタリア無条件降伏
09・30 御前会議で絶対国防圏策定
11・01 アメリカ軍ブーゲンビル島に上陸
11・05 ブーゲンビル島沖航空戦
ブーゲンビル島に上陸したアメリカ軍の北上を押さえるため始まった戦闘だが、日本は軽巡洋艦「川内」や100機以上の飛行機を失い、トラック基地へ引き上げることになる
11・21 アメリカ軍、ギルバート諸島のマキン島・タラワ島に上陸
12・15 連合軍、ニューブリテン島マーカス岬に上陸
1944年(昭和19年)
01・07 大本営、インパール作戦認可(開始は3・8)
北部ビルマ・インド国境地帯で行なわれた攻略戦で、戦死者3万を数え、大敗北。チャンドラ・ボースによるインド新政権樹立構想も消え、ビルマすべてを失うことになる
01・24 大本営、大陸打通作戦命令(開始は4・17)
長江沿岸と広東の間に連絡路をつくり、援蒋ルートの遮断、米軍基地攻撃などを狙った
02・06 クェゼリン守備隊玉砕
03・31 連合艦隊司令長官・古賀峯一殉職
04・06 日本軍、インパール北方コヒマ占領
04・22 アメリカ・オーストラリア軍ニューギニアのアイタペ、ホーランジアに上陸
05・27 連合軍ビアク島上陸
06・06 連合軍、ノルマンディー上陸作戦
06・15 アメリカ軍サイパン島に上陸
06・16 B29北九州に来襲(B29による本土初空襲)
06・19 マリアナ沖海戦
日本は空母「大鳳」「翔鶴」など多くの艦船を失い、太平洋の制海権を喪失。日本の敗戦をほぼ決定づけたといえる
06・28 ビアク島守備隊玉砕
07・05 インパール作戦中止
07・07 サイパン守備隊玉砕
07・21 アメリカ軍グァム島に上陸
08・02 テニアン島守備隊玉砕
08・03 英印軍、ビルマのミートキーナを占領
08・25 連合軍、パリ入城
09・15 アメリカ軍ペリリュー島上陸
10・10 アメリカ機動部隊、沖縄空襲
10・12 台湾沖航空戦
空襲にさらされた台湾の航空兵力は激減、連合艦隊司令部は決戦をのぞむが、海軍は終始、誇大戦果を発表し続け、以後の作戦は大きく混乱する
10・20 アメリカ軍フィリピンのレイテ島上陸
10・23 レイテ沖海戦
アメリカ軍のフィリッピン上陸を予想していた日本は、戦力集中による撃滅作戦(「捷一号」)を発動するが、戦艦「武蔵」をはじめ、空母 4 隻、戦艦 3 隻など29 隻を失う大敗北を喫し、事実上、海軍主力は壊滅した
10・25 神風特別攻撃隊、初出撃
11・01 マリアナ基地のB29東京を初偵察
11・23 ペリリュー島守備隊玉砕
11・24 マリアナ基地のB29東京初空襲
12・10 アメリカ軍、レイテ島オルモク占領
1945年(昭和20年)
01・09 連合軍ルソン島に上陸
02・04 アメリカ、イギリス、ソ連のヤルタ会談
02・19 アメリカ軍、硫黄島上陸
03・03 アメリカ軍、マニラ占領
03・10 東京大空襲
03・17 硫黄島守備隊玉砕
04・01 アメリカ軍沖縄本島上陸
04・07 戦艦大和撃沈
アメリカ軍の沖縄上陸を受け、戦艦大和は沖縄に向かうが、九州南西海面でアメリカ空母艦載機386機と交戦、沈没した
04・30 ヒトラー自殺
05・02 ラングーン陥落
05・07 ドイツ、無条件降伏
07・26 ポツダム宣言発表
08・06 広島に原子爆弾
08・08 ソ連、日本に宣戦布告
08・09 長崎に原子爆弾
08・14 ポツダム宣言受諾
08・15 玉音放送
08・30 マッカーサー厚木に到着
09・02 戦艦ミズーリ上で降伏文書調印