篠ノ井線は、明治33年11月1日に篠ノ井・西条間、同35年6月15日に西条・松本間、同年12月15日に松本・塩尻間の開通により全通した。
この間同線に使用された蒸気機関車の形式は、2120、2400、9600、D50、D51で、中でも最強を誇ったD51形式が投入されたのは昭和12年であった。
当時の僚機3台のうち2台は廃車されたが、うち1台のD 5130号は鹿児島局出水機関区に現存、すでに月と地球の4往復分を走りなお活躍中。
長野局管内のD51の現役両数は7両である。
(写真説明) 篠ノ井線明科・潮沢間小日向地籍31キロ500メートル(上り25‰、R=302m)付近、865列車をけん引するD51機関車の勇姿。
D51形式テンダ機関車
軸配置 1D1
全長 19.7m
火格子面積 3.27m2
動輪径 1400mm
ボイラー圧力15kg/m2
運転整備重量126t
動輪周出力 1280PS
最高速度 85km/h
(原文ママ)