2015年8月15日、人が溢れ出た靖国神社「遊就館」にて撮影。
C5631号は、昭和11年、日本車輌・名古屋工場で製造され、石川県の七尾機関区で運転されていました。
昭和16年9月、鉄道省浜松工場で軌間1000mmに狭められ、車高も200mm嵩下げ。全部で16部位48カ所を改造し、南方出征型C56に生まれ変わりました。
神戸港からタイに送られ、タイのマカサン工場で再組み立て。
昭和17年1月、マレー戦線に投入され、中継機や入替機として活躍。
10月末、泰緬鉄道に入り、開通式に参加しています。なお、戦争で徴用されたのは、およそ90両でした。
戦後はタイ国鉄で使用され、昭和52年に引退。
泰緬鉄道の建設に従事した南方軍野戦鉄道隊関係者の拠金によりタイ国鉄から譲り受け、昭和54年に靖国神社に奉納されました。