大正15年(1926年)に登場。昭和37年(1962年)の軌間拡幅(762㎜から1067㎜に改軌)まで36年間にわたって、貨客輸送に活躍。「釜汽車」とも呼ばれ、小坂線に最後まで残った蒸気機関車。米国ボードウィン社のタンクを模したもので、雨宮製作所製造。
連結されている客車は、大正5年(1916年)に2、3等客車として造られたものを貴賓客車に改造したもの。大正10年(1921)8月4日に秩父宮、高松宮両殿下が小坂鉱山に来訪した際にも使用された。オープンデッキの32人乗り木造客車。日本車輌製造。
なお、小坂鉄道は、秋田県大館市から小坂駅まで、小坂製錬が運営していた貨物鉄道。2009年に廃止。