2120形式タンク機関車
明治中期の代表的貨物機関車で、2100、2400、2500形式も殆ど同じで、明治の機関車として同系形式の最大両数の528両が活躍した。英国製が多く米国独国からも輸入され、10両は神戸工場で製作された。又一部は日露戦争に野戦用として大陸に渡った。小形の割合にけん引力が強く、本線使用後も入換用として戦後まで長く愛用された。
軸配置 C1 ボイラー圧力 11.3kg/cm2
全 長 10.2m 運転整備重量 49.9t
火格子面積 1.3m2 動輪周出力 530ps
動輪径 1250mm 最高速度 65km/h
9600形式テンダ4幾関車
国鉄の機関車は明治期は輸入機が主力で、明治中期に国産機が誕生し大正前期には完全に国産化された。大正2年製の9600は貨物用で、8620とともに国産標準機の第1号であった。ずんぐりした力牛のような形態でけん引力が強く、広火室ボイラーの採用により出力も大きい。新製両数784両、現在なお287両の大量が残って主として入換用に活躍している。
軸配置 1D ボイラー圧力 13kg/cm2
全 長 16.6m 運転整備重量 95t
火格子面積 2.32m2 動輪周出力 870ps
動輪径 1250mm 最高速度 65km/h
C56形式テンダ機関車
昭和10年に簡易線用の小形機関車として誕生した。C12形式タンク機のテンダ版で性能は同一である。簡易設備の支線区の後進運転にも便利のようにテンダの両側が切り取られている。戦時中90両が南方作戦のため海を渡った。新製
両数164両、現役両数は35両。
軸配置 1C ボイラー圧力 14kg/cm2
全 長 14.3m 運転整備重量 66t
火格子面積 1.30m2 動輪周出力 505ps
動輪径 1400mm 最高速度 75km/h
D50形式テンダ機関車
大正12年に誕生した国産標準形の第3号の大形貨物機であった。当時としては画期的の大形機で、自動連結器の採用と相まって貨物列車の単位を大きくし幹線の輸送力を飛躍的に増強した。(当時9600けん引の700tをD50は1000tけん引にした)新製両数380両、現役両数は3両。
軸配置 1D1 ボイラー圧力 13kg/cm2
全 長 20.0m 運転整備重量 127t
火格子面積 3.25m2 動輪周出力 1280ps
動輪径 1400mm 最高速度 75km/h
D51形式テンダ機関車
昭和11年に誕生した標準大形貨物用機関車である。大正12年製のD50と性能はほぼ同じであるが、徹底的に改善近代化された。国鉄機関車では最大両数の1115両が量産され、性能とともに国鉄の蒸気機関車を代表する名機である。全国の幹線、亜幹線の貨物機及び勾配線区の客貨機として使用されている。現役両数は756両。
軸配置 1D1 ボイラー圧力 15kg/cm2
全 長 19.7m 運転整備重量 126t
火格子面積 3.27m2 動輪周出力 1280ps
動輪径 1400mm 最高速度 85km/h
(原文ママ)