
台湾・台北駅の東側にある蒸気機関車LDK58。1923年、日本車輌が製造。花蓮〜台東を中心に走行。後ろはディーゼル列車LDR2001。
大正15年(1926年)に登場。昭和37年(1962年)の軌間拡幅(762㎜から1067㎜に改軌)まで36年間にわたって、貨客輸送に活躍。「釜汽車」とも呼ばれ、小坂線に最後まで残った蒸気機関車。米国ボードウィン社のタンクを模したもので、雨宮製作所製造。
連結されている客車は、大正5年(1916年)に2、3等客車として造られたものを貴賓客車に改造したもの。大正10年(1921)8月4日に秩父宮、高松宮両殿下が小坂鉱山に来訪した際にも使用された。オープンデッキの32人乗り木造客車。日本車輌製造。
なお、小坂鉄道は、秋田県大館市から小坂駅まで、小坂製錬が運営していた貨物鉄道。2009年に廃止。
2015年8月15日、人が溢れ出た靖国神社「遊就館」にて撮影。
C5631号は、昭和11年、日本車輌・名古屋工場で製造され、石川県の七尾機関区で運転されていました。
昭和16年9月、鉄道省浜松工場で軌間1000mmに狭められ、車高も200mm嵩下げ。全部で16部位48カ所を改造し、南方出征型C56に生まれ変わりました。
神戸港からタイに送られ、タイのマカサン工場で再組み立て。
昭和17年1月、マレー戦線に投入され、中継機や入替機として活躍。
10月末、泰緬鉄道に入り、開通式に参加しています。なお、戦争で徴用されたのは、およそ90両でした。
戦後はタイ国鉄で使用され、昭和52年に引退。
泰緬鉄道の建設に従事した南方軍野戦鉄道隊関係者の拠金によりタイ国鉄から譲り受け、昭和54年に靖国神社に奉納されました。