2C形テンダー機関車

明治末期に輸入されたもの。過熱式で、従来のものに比べて著しく能力が上がった。高速旅客列車用だが、次第に地方で使われるように。
イギリスNorth Britishの飽和蒸気機関車8700形式、ドイツBerlinerおよびBorsigの過熱蒸気機関車8800/8850形式、アメリカAmerican Locomotiveの2C1形8900形式はほとんど同時に輸入された。

 

蒸気機関車steamlocomotive形式8700過熱機関車 (明治44年使用開始) North British製、汽車製造。
最初は飽和蒸気機関車だったが、大正10年に過熱蒸気機関車に改造された。乗務員が飽和蒸気機関車に慣れていたのと、万一、過熱器が故障すると困るので、比較的長い間、飽和蒸気機関車のままで御召列車の牽引に使われました。
その後、御召し列車の牽引は、8620、C51へと変わっていきます。

 

蒸気機関車steamlocomotive形式8800過熱機関車 (明治44年使用開始) Berliner製
8800、8850、2C1型8900は、日本で最初に導入された過熱蒸気機関車。国産初の過熱蒸気機関車は9580形式。

蒸気機関車steamlocomotive形式8800過熱機関車

 

過熱機関車
形式8850 (明治44年使用開始) Borsig、川崎車輌。機関車試験室での試験中の写真

 

蒸気機関車steamlocomotive 形式8862 (大正2年使用開始)川崎造船。ドイツのBorsig(ボルジッヒ)製の8850を丸パクリした機関車だが、そのおかげで日本の技術は向上し、8620などの製造につながった。その流れで9580、9600などの製造へ。