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【さようなら雄鉄シリーズ】雄別鉄道/釧路・阿寒

 

さようなら雄鉄シリーズ形式8700 番号8722 2C過熱テンダー機関車

8722号機関車は昭和32年前所有者(北海道拓殖鉄道)より譲り受け雄別炭礦の採堀石炭輸送のため約9年間活躍して来ましたが老朽のため昭和41年8月廃車いたしました。なお大正年間には国鉄線の急行列車としての花形機関車でありました。

●雄別鉄道の沿革

当社は大正10年に敷設、翌11年釧路〜雄別炭山間(44キロ)の営業を始めました。
爾来、雄別礦産出の石炭輸送と共に地域住民の足として地方開発に多大なる貢献をして今日に及んでいます。その間昭和26年埠頭線の買収、32年内燃動車を購入して客貨の分離、34年炭鉱部門から分離独立し、その後乗合、貸切自動車業の併営内燃機関車(D D13型)の埠頭線配備等順調な発展を続け、更に増送にこたえるため、43年鶴野線の竣功をみて将来を嘱望されましたが、39年をピーク(雄別炭875千トンを輸送)に出炭は下降線を辿り遂に本年2月末雄別炭鉱の閉山と運命を共にして半世紀に亘る永い歴史に終止符をうつことになります。(原文ママ)

さようなら雄鉄シリーズ形式C56 番号1001号

1001号機関車は第2次世界大戦勃起の昭和16年2月三菱重工(神戸造船所)より購入し石炭増産輸送力増大を目的として活躍した現有機関車では約29年の歴史を持つものである。
 

さようなら雄鉄シリーズ形式10型六輪連結タンク機関車 番号12号

この機関車は大正12年独乙オットライメルス会社より買入開業当時雄別炭山駅で入換機として活躍しましたが、その後一回り大型の100型機関車が入り昭和24年尺別鉄道に譲渡しました。

2C形テンダー機関車

明治末期に輸入されたもの。過熱式で、従来のものに比べて著しく能力が上がった。高速旅客列車用だが、次第に地方で使われるように。
イギリスNorth Britishの飽和蒸気機関車8700形式、ドイツBerlinerおよびBorsigの過熱蒸気機関車8800/8850形式、アメリカAmerican Locomotiveの2C1形8900形式はほとんど同時に輸入された。

 

蒸気機関車steamlocomotive形式8700過熱機関車 (明治44年使用開始) North British製、汽車製造。
最初は飽和蒸気機関車だったが、大正10年に過熱蒸気機関車に改造された。乗務員が飽和蒸気機関車に慣れていたのと、万一、過熱器が故障すると困るので、比較的長い間、飽和蒸気機関車のままで御召列車の牽引に使われました。
その後、御召し列車の牽引は、8620、C51へと変わっていきます。

 

蒸気機関車steamlocomotive形式8800過熱機関車 (明治44年使用開始) Berliner製
8800、8850、2C1型8900は、日本で最初に導入された過熱蒸気機関車。国産初の過熱蒸気機関車は9580形式。

蒸気機関車steamlocomotive形式8800過熱機関車

 

過熱機関車
形式8850 (明治44年使用開始) Borsig、川崎車輌。機関車試験室での試験中の写真

 

蒸気機関車steamlocomotive 形式8862 (大正2年使用開始)川崎造船。ドイツのBorsig(ボルジッヒ)製の8850を丸パクリした機関車だが、そのおかげで日本の技術は向上し、8620などの製造につながった。その流れで9580、9600などの製造へ。