日本の最急勾配線である信越線横川〜軽井沢間66.7‰勾配で運転されましたが、明治43年に電化されて以降、使われていません。
特種蒸気機関車で3900、3920、3950、3980形式の4種類あり、いずれも3軸連結。
この形式は急勾配で運転できるよう、軌条の中央に歯車レールが敷設されています。機関車の歯車装置が中央部に設けられているため、台枠は車輪の外側にあります。
煙突の両側の筒は、下り勾配でシリンダーブレーキを使用する際の吐き出し口です。
形式3900 (明治26年使用開始) Machinenfablik製
軌条の中央に歯車レール(ラックレール)が存在
形式3950 (明治31年使用開始) Beyer Peacock製
アプト機関車の運転区間はトンネルが多く、急勾配のため、乗員乗客が煤煙に苦しむことになるので、下の写真のような煙突を後方に伸ばすタイプが試用されました。