ゆうぎな

〔勇義な〕勇ましくて義心ある。
ゆうげい
〔遊芸〕謡、茶の湯、生花、踊、琴、三味線、笛、香など。
ゆうてき
〔幽的〕幽霊をユーモラスにいう。
ゆうびんばしゃ
〔郵便馬車〕郵便物を運ぶ馬車で、赤く塗ってあった。
ゆうぶつ
〔尤物〕尤(ゆう)なるもの。美人のこと。
ゆうほ
〔遊歩〕散歩のこと。
ゆきおろし
〔雪下し〕菅笠の一種。竹の皮をさらした白色の笠で普通の菅笠よりさらに深く全体に大きく、またふちに円味があって雪の日に冠って雪の積らぬ工夫のしてある笠。
ゆきたつ
〔行き立つ〕自分のからだの始末が付けられる。この世を渡って行ける。立つ瀬がある。
ゆきぬけ
〔行ぬけ〕やりっぱなし。だらしのないこと。
ゆきは
〔行端〕行くべきところ。「行端がなくてどうすることもできません」
ゆきもどり
〔行戻り〕列車の往復切符のことを、行戻りでいくらという風にいった。
ゆづけ
〔湯漬〕お茶潰ならず、冷飯へ白湯(さゆ)をかけたそまつな飯。
ゆとうよみ
〔湯桶読み〕「重箱(じゅうばこ)読み」の対。手本(てほん)、先生(さきしょう)、旅僧(たびそう)、話中(はなしちゅう)など。
ゆば
〔湯場〕温泉場。
ゆびきり
〔指切〕夫婦約束をしたもの(遊女に多い)が、誓いの印(しるし)に小指を切って男にあたえる。都々逸には「親に貰った五本の指を四本半には誰がした」。子供が約束をたがえないというとき、小指をかたく組み合わせ「指きりげんまん」という。→「げんまん」
ゆめまくらにたつ
〔夢枕に立つ〕ゆめで枕もとへ姿を見せる。
「その殺された晩、安兵衛が主人と私共の処へ夢枕に立ちまして、久津見の娘は安次郎の許嫁(ゆいなずけ)であるから夫婦にしてやってくれ。」(三遊亭円朝「鏡ケ池操松影(かがみがいけみさおのまつかげ)ーー江島屋怪談」)
ゆる
〔宥る〕許される。大正期の川柳に「勘当がゆりて日比谷のうれし泣き」。日比谷に大神宮があり、結婚式場だったので、その風景。